トヨタ自動車が2月9日午後に、4車種計22万台強のリコール(回収・無償修理)を
国土交通省に届け出ました。トヨタと言えば発生した問題に対して「なぜ?」を5回繰り返し、原因の「真因」を追求する「業務改善」への取り組みが有名です。この5回という回数には特定の意味があるわけではなく、1つの問題に対して、1〜2回考えただけでそれが絶対的な答えだと決めつけずに、従業員一人ひとりが何度も何度も繰り返し自問自答しながら徹底的に考え抜く大切さと「自分で考える力」を身につける姿勢を象徴しているのです。これらの考え方が実績を伴い、トヨタを長年尊敬される企業たらしめていたと言えるでしょう。
では、なぜそのトヨタがこのような状況に陥ってしまったのでしょう。景気悪化によるコスト削減策が影響を及ぼしたことも否めませんが、私はそれよりも従業員一人ひとりのモチベーションの緩みが大きな要因だったのではないかと考えます。「今まではこれで平気だった」とか、「これぐらいは見逃してもかまわない問題だ」という小さな緩みが大きな綻びを導いてしまうことは身の回りにも見ることができる悪しき習慣です。
経営コンサルタントや作家の肩書きを持つ
中島孝志さんの言葉に「仕事には今までと同じ問題もなければ、今までと同じ正解もない。正解は創造するもの。」とあるように、最新の情報をもとにした視点で問題に取り組み、高いモチベーションを発揮して周りの従業員への啓発を誘引できれば理想的ですね。
JALの最高経営責任者(CEO)に就任された
稲盛和夫さんの言うように、社員全員がこのように同じ方向を向けば強靱な会社組織が生まれるはずです。
「パラダイムシフト」と言う言葉があります。スティーブン・R. コヴィー著『
7つの習慣--成功には原則があった!』での解説では、パラダイムとは経験のレンズと表現されています。人は自分が経験してきたことをベースに物事を解釈するため、考え方が制限されてしまいます。そんな考えを外に広げ、新たな視点や考えを見いだすことが「パラダイムシフト」です。目からウロコの考え方に気づくこと、と言い換えることができるでしょうか。
本文では、気づきと共に見えてくる7つの習慣がそれぞれ結びついて解説されますので、以下に概要を紹介します。
第1の習慣:主体性を発揮する
主体性を発揮し、自ら成長していく姿勢が取れる自立した考えを人格主義、反対に主観に縛られてしまう考えを個性主義と定義。
ず自立した自分を築くためには「主体性の発揮」が必要である。
第2の習慣:目的をもってはじめる
「人格主義」の考えを習得後、自分の価値観に基づいた行動を取るために価値観の明確化を行う。それをミッションステートメントと呼ぶ。これがあれば、自己リーダーシップを発揮し、自分をコントロールできるようになる。
第3の習慣:重要事項を優先する
自分の価値観を明確にした上で、プライベートでも仕事でも自分にとって何が重要かを整理し、それを実践する。ワークライフバランスの重要性を説く。
ここまでが「私的成功」を得るための習慣であるが、ここから「公的成功」のための習慣へ。「私的成功なくして公的成功はありえない」。
第4の習慣:WinWinを考える
自立した人格が集まると公的成功への道が開ける。自分も利益を得て、相手も利益を得る。これがWinWinの考え方である。自分の意見を押し通すやり方ではWin-Loseとなり相手に不利益を与える。一方、自分が妥協した場合にはLose-Winとなり相手に利益を与える結果となる。
第5の習慣:理解してから理解される
コミュニケーションのテクニックについて。そのレベルには防衛的→尊敬的→相乗効果的という3段階がある。感情移入して相手の話を聞く。すると相乗効果的なコミュニケーションが可能になり、それがWinWinを導く。
第6の習慣:相乗効果を発揮する
前章より、WinWinへの具体的な手法が相乗効果的なコミュニケーションであった。ここから生み出される結果は大きく飛躍できる可能性を秘めており、1+1=2ではなくその10倍も100倍も大きな成果を得ることが可能になる。
第7の習慣:刃を研ぐ
自分の成長のためには、継続的な努力が必要。これまでの1〜6の習慣をまとめて磨き続けるというものが第7の習慣。
新しいものの考え方、見方に触れ、パラダイムシフトを経験したなら積極的に取り入れて行きたいですね。
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ディズニーランドを経営する
株式会社オリエンタルランドでは、従業員が一定期間に3回遅刻すると解雇を言い渡されると聞きます。それでも、どうしても遅刻を避けられず、出演するショーに間に合わなかった従業員にその上司はこう言ったそうです。「君に会えなかったお客さんがかわいそうだ」と。
欲しい結果を得ることを優先し、してはいけないことを叱るより、期待していると伝えることがモチベーションを高めることに有効であるとは私も思いますが、このエピソードはまさに経験値外の驚きを感じます。マニュアル以上の接客を提供すると定評のあるオリエンタルランドに学ぶことはまだまだ多そうです。
ビートルズによる「目から鱗の驚き」は音楽の中にこそありますね。
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<開発室:クマ>